知的に見せる会話術② 新入社員がプレゼンや会議で使えるテクニック

2023.11.18
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知的に見せる会話術② 新入社員がプレゼンや会議で使えるテクニック

企業内の人物評価は、「会議(ミーティング)」と「プレゼンテーション」での振る舞いに大きく左右されます。

しかし新入社員の立場では戸惑うことも多いはず。「学校」とは何かが違う、企業独自の「発言の作法」。

どのような話し方で、どのように自分を人材としてアピールすべきでしょうか。

あなたを「知的に見せる」話し方のテクニック。ぜひ学んでおきましょう。

マイハピ編集部2
この記事の執筆・監修マイハピ編集部
更新日:2023年11月18日

2009年に法人(株式会社ユーテック)設立
大手の広告代理店やSDGs関連企業、ITメディアとも提携し、「男女共同参画の実現」に取り組んでいます。
ひとりひとりの女性が自分らしく健康に安心して暮らせる社会の実現をめざし、調査・経験にもとづいた正しい情報を発信してまいります。
主な有資格者
・女性活躍マスター
・ファイナンシャルプランナー
・キャリアコンサルタント
・子どもの貧困専門支援員
・児童虐待防止支援アドバイザー
・心理カウンセラー
・個人情報保護士
・保育士
・美容師
・ビューティーアドバイザー
・ウエディングプランナー
・終活アドバイザー
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会議を活性化させる「批判」のスキル

批判的な態度で積極性をアピールする

建設的な話し合いをするためには、相手の話を「よく聞く」、「主張を受け入れる」姿勢が大切。それは会議の場でも同じです。

ただし、ただ黙って頷いているだけではNG。「やる気がない」、「消極的」だと思われてしまうかもしれません。

特に新人は場の「空気」を読みすぎて、上司から見れば「物足りない」姿勢に終始するケースが多いようです。

まずは発言者の言葉を疑ってみること。意識的に「批判精神」を発揮してみましょう。

言っていることに「間違い」はないか?

常に「粗探し」をするくらいでちょうど良いのです。少なくとも、ビジネスの場では。

そして、発言者の意見に何らかの誤りを見つけたら、きっちりと指摘しましょう。

批判する姿勢は知的に見えますし、積極性を示す態度としても有効。

日本では「YES」が標準的なコミュニケーション(話法)だからこそ、わずかな批判でもあなたの存在感を強烈にアピールできます。

批判は「さじ加減」が大切。「否定」との違いは

批判は「さじ加減」が大切。「否定」との違いは

批判する精神は大切。
会議の推進力となります。
とはいえ、何でもかんでも「否定」すれば良いというわけではありません。

そもそも、「否定」と「批判」は違います。

批判には「根拠」が必要ですが、否定にはそれがありません。
感情やその場の雰囲気に任せて、発言者に「難癖」をつける…

そんな上司や同僚が、あなたの周囲にもいるのではないでしょうか。

発言者の主張について、受け入れるべき部分は受け入れ、聞くべきポイントは聞く。

批判は部分的なものにとどめ、相手の意見や主張を「補足」するくらいが理想です。
それが「部分否定」というスタイル。

ジャーナリズムやメディアでも盛んに用いられる「知的な批判」の方法です。

あからさまな批判や否定は、実は誰にでもできます。
「前提が間違っている」とか、「ここで議論しても意味がない」とか、それらしい言葉を口にすれば良いのですから。

しかし部分否定は、相手の話をしっかりと吟味し、さらに自分なりの主張をプラスしなければ成立しません。
だからこそ「スマートな反論」として機能するのです。

言葉にするのは最小限! 正しい批判の作法

言葉にするのは最小限!正しい批判の作法
批判や反論のない会議は退屈そのもの。
一部の発言者の意見を「確認するだけ」で終わってしまいます。

しかし、「批判ばかり」の対話からも建設的な意見を見出すことはできません。

特に注意したいのは、1対1、もしくは2~3名ほどが参加する小規模なミーティングの場。

相手を言い負かす、「勝ち負けの議論」に陥りがちです。

ビジネスの場では、勝ち負けを目的に議論しても生産性に寄与するところがありません。

「批判精神」を持って場に臨むことは大切ですが、些細なミスなど話の「本筋」に影響しない点については、あえて「看過する」のもテクニックの一つだといえるでしょう。

例えば、ちょっとした言い間違いや勘違いなど、あえて指摘する必要はありません。

そんなことはあなたが口に出さなくても皆が分っていますし、修正しても議論を停滞させるだけです。

頭の中では絶えず「ダメ出し」をしながら、必要最低限のことしか口に出さない。
これが会議を効率化させる秘訣であり、参加者としてのマナーです。

人前で発言するのは苦手だから…
という方は、まずは自分の「頭の中だけで相手を批判」してみましょう。

他人の発言を疑うという姿勢そのものが、あなたの知性を活性化させ、思考を磨く糧となります。

そして、どうしても言いたいこと、伝えたいことがあったら、後で個別に話をしてください。

手段はメールでも電話でもOK。
場合によっては、「1対1の方が話しやすい」トピックもあるはずです。

相手が上司なら、あなたの積極性や能力を示す絶好の機会。
「新入社員だから黙ってなきゃダメ」なんてことは全然ありません。

魅力的なプレゼンテーションを実現するコツ

情報量で圧倒する「力技」もおすすめ

情報量で圧倒する「力技」もおすすめ
新入社員は、入社して間もなく「プレゼンテーション」の機会を与えられることがあります。

上司からすれば「お手並み拝見」といったところでしょうが、プレゼンの「経験ゼロ」である新人にとって、そのプレッシャーや戸惑いは並大抵のものではありません。

基本的には大学のゼミなどで身につけたスタイルを踏まえれば良いのですが…

とはいえこちらは新人。知識や技術で勝負することはできません。

ポイントは「情報量」。
とりあえず「時間をかけてこれだけ調べました」という熱意をアピールできればOKです。

情報は詳細であればある程よく、マニアックな視点が好まれる傾向にあります。

逆に言えば、ネットで調べれば誰にでも分るような、「底の浅い情報」に価値はありません。

ぜひ専門書や研究資料、統計上のデータなど総動員し、プレゼンを「労作」としてアピールしましょう。

芸が身を助ける?得意分野で勝負するスタイル

芸が身を助ける?得意分野で勝負するスタイル
そうはいっても時間がない…
という場合は、自分の「得意分野」を中心にプレゼンしてみましょう。

数字に強い、英語が得意、PCがバリバリ使える… 何でも構いません。

得意な分野についてはスムーズに話せますし、専門性の高い情報も扱えるはず。
より魅力的なプレゼンを、より短時間で準備できることでしょう。

プレゼンに活用できるような得意分野がない?

ジャンルはスポーツ、漫画、ゲーム、歴史、何でもOK。
多少は強引に結び付けても問題ありません。

あらかじめ課題が設定されている場合でも、得意分野との「共通点」・「関連性」など指摘できれば良いのです。

例えば、新入社員はプレゼンのテーマとして「自己紹介」を出題されることがあります。

自分はどういう人間か、自己分析したうえでPRしなさい、というわけですね。

そのとき、趣味や性格など羅列してもそれはプレゼンとして認められません。むしろ、

歴史が好き → なぜなら「過去から多くを学べる」から → 勤務先の現在と過去を比較 → 幕末の日本と共通する部分(廃藩置県=部署の統廃合など)を指摘する → 自身を坂本竜馬になぞらえて、果たすべき役割を述べる

というような形で、あなたならではの「個性」を、やや強引にでも出したいところです。

正攻法でいくなら、得意な「スキル」を活用しましょう。
IT企業なら英語でプレゼンしたり、専用のWEBサイトを作成したり…。

「他人とは違う何か」で自己PRできれば、新入社員のプレゼンとしては及第点です。

内容は必ず「一般化」を。分りやすい資料の作り方

好きなものや得意分野について言及するとき注意したいのは、「必ず一般化(普遍化)する」ということ。

マニアックな持論に終始してはいけません。
誰が聞いても分るような、「適度な専門性」で論理を展開してください。

PRすべきはあなたの専門知識ではなく、プレゼンの「構成力」や「熱意」なのです。

話が入り組んでいて分りにくいプレゼンもNG。
口頭での説明は最小限にとどめ、「資料を見れば誰でも理解できる」くらい、簡潔な内容にまとめます。

情報量が多ければ多いほど、資料が果たすべき役割は大きくなります。

グラフや図形など活用して、あなたの「情報処理能力」も積極的にPRしましょう。

有能な人材として活躍したい

自分を「知的に見せる」だけの会議やプレゼンテーションには意味がない?

会社に貢献できない?

いいえ。そんなことはありません。
批判精神や自己をPRするスタンスは「結果」として、企業の「集合知」に刺激をもたらします。

そして、あなたという人間を「人材」として磨くことにもつながります(少なくとも会議やプレゼンから「退屈」を取り除く人材として)。

「上司や同僚に知的に見られたい」という欲求は、一見したところ利己的な願望に思えるかもしれません。

しかし実のところは、「有能な人材として活躍したい」という自己陶冶の精神とイコールなのです。

臆することなくスマートに振るまって、「新人」という殻を突き破りましょう!

※集合知… 集団が意思を決定する過程で発生する「集団的知性」のこと

◆ 執筆・監修/マイハピ 編集部
最終更新日:2023年11月18日

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