50代で終活を始めるメリット「1000万円お得」「余裕と計画性」ただしデメリットも

「終活は何歳から始めれば良いですか?」
当サイトに寄せられる最も多い質問の一つです。一般的には、60代~70代で始める方が多い終活。
しかし私たちは「50代からの終活」をおすすめしています。
- なぜ50代から終活を始めるべきなのか?
- 特に独身女性(おひとりさま)が終活に向いている理由とは?
まずはそのメリットを中心に見ていきます。
※記事の後半でデメリットにも触れています。

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目次
- 50代で始めるメリット① 1,000万円の経済効果! つまり「お得」
- 独身女性(おひとりさま)には50代からの終活がおすすめ!
- ただし、終活で「損をする」リスクに注意!
- 50代で始めるメリット② 若いうちに始めると体力や気力に余裕がある
- 50代で始めるメリット③ より計画的に準備を進められる。特に独身女性(おひとりさま)
- ここまでのまとめ「50代の終活はお得!」
- 50代で始めるデメリット① 制度や手続きが変わってしまうかもしれない
- 50代で始めるデメリット② 遺言書やエンディングノートは「更新」が必要
- 50代で始めるデメリット③ 家庭環境や経済状況が変化する可能性
- 50代で終活を始めるメリットとデメリットまとめ
- 【50代で始めるべき終活の一覧】 ※2023年10月追記
50代で始めるメリット① 1,000万円の経済効果! つまり「お得」
「終活は何歳から?」と年齢で考えるのは、実は前提が間違っています。
なぜなら終活を始める時期は「早ければ早いほど良い」から。
年齢に関係なく「早く始めた分だけ得をする」のが終活のメリットです。
例えば、お金(資産)について考えてみましょう。
終活を進めていく過程で、
- 不要な保険を解約する
- 貯蓄を堅実な投資に回す
- 資産を(価値のあるうちに)処分する
- 専門家(ファイナンシャルプランナーなど)に家計を見直してもらう
- 節税の制度を活用できる
- 葬儀やお墓の「節約」について学べる
- 医療や介護の補助制度を活用できるようになる
- 老後を意識した金銭感覚が身につく
以上のような経済効果を期待できます。
私たちはよく、
「終活を始めると年間100万円得する」
とお話しています。
けして大袈裟な話ではありません。
終活の市場規模(約2兆円!)から考えると、1人あたりの経済効果は、少なく見積もっても年間数十万円~100万円前後。
50歳から終活を始めると、80歳までの30年間で約1000万円は運用できる計算になります。
特に独身女性(おひとりさま)はお得。
平均寿命が長い分だけ、男性より「長期投資」の恩恵も大きくなります。
【関連リンク】
終活で医療と介護費用を節約!終活ノートの節約効果は年100万円
独身女性(おひとりさま)には50代からの終活がおすすめ!
独身女性は「最も終活の必要性が高い」環境に置かれています。
その理由として、
- 女性の平均賃金は男性の7割程度しかない
- 女性の年金支給額は、月額平均で男性より7万円も少ない
- しかし平均寿命は男性より6歳も長い
- 老後に家族のサポートを(既婚女性ほどには)期待できない
以上のような事実があるためです。
すなわち、おひとりさまの老後は「終活難民」になってしまう可能性も大。
先手先手の行動が求められます。
デメリットも踏まえつつ、50代からの終活を検討してみましょう。
【関連リンク】
女性の終活は困難!「おひとりさま」でも老後資金は2000万円必要
ただし、終活で「損をする」リスクに注意!
「無駄な出費が増える終活」にはご注意を。
「引き算を重ねる」方法こそが終活の定石です。
もし、終活を始めて「出費が増えた」という方は、何らかのミスを犯しています。
そのやり方を根本的に変えなくてはなりません。
例えば、費用の高額なセミナーや資格、「自称専門家」のサービスなど。
極力、手を出さないでください。
「終活詐欺」「終活ビジネス」の落とし穴が待っているかもしれません…
50代で始めるメリット② 若いうちに始めると体力や気力に余裕がある
60代~70代という年齢を迎えると、どなたも体力の衰えは避けられません。
思考力や判断力だって、若い頃の水準を維持できる人は稀です。
年齢を重ねるにつれて、色々なことが億劫になり、終活に対する意欲を失ってしまう…
そんな方が珍しくありません。
当サイトの実施したアンケートを見ても、
- 家族のサポートがないと終活を始められない
- 終活の大部分を当事者ではなく家族が担っている
そんな事例が半数を超えています。
一方で、50代で終活を始めた方々には「自力による成功例」が多数。
体力・気力の面で不安がなく、より効率的に作業を進めています。
新しい知識・情報を学ぶだけの「柔軟性」も、若さあってこそ。
ちょっと複雑な制度や手続きも、本を1冊読む程度で把握できます。
若い方ほど、仕入れた知識を活用するフットワークにも富んでいます。
ですから、終活を40代~50代で始めても「早すぎる」ということはありません。
やはり終活を始めるタイミングは「早いほど良い」というのが私たちの持論です。
50代で始めるメリット③ より計画的に準備を進められる。特に独身女性(おひとりさま)
終活の大半は、きたる「老後の生活」や終末期を「逆算」しながら進める作業です。
50代で始めれば、約10年間かけてじっくり準備を進められます。
家族とも入念にコミュニケーションを図ることができるでしょう。
独身女性(おひとりさま)も、「婚活」から「終活」に移行するのが50代。
例えば、キャリアウーマンと呼ばれる女性たちは、40代で結婚・出産を諦め、50代で「婚活のギアを終活へとシフトチェンジする」例が多いです。
専業主婦にとっても50代は終活を始める好機。
子どもが独り立ちし、経済的にも時間的にも余裕ができる年齢です。
まずは「趣味」レベルのことから。
人生の「安心を積み立てる作業」を進めていきましょう。
保険、貯蓄、投資、ローン、etc…
50代なら豊富な選択肢の中から、より計画的な老後の生活プランを立案できます。
ここまでのまとめ「50代の終活はお得!」
以上のように、「50代で始める終活」には大きなメリットがあります。
時間や体力に余裕があって、何より金銭的にお得。
終活の半分は「お金」に関係することです。
「豊かな老後の生活」を実現するためにこそ、終活は「50代までに始める」「始めるなら今」の姿勢を強くおすすめします。
ただし、50代で始める終活に全くデメリットがないわけではありません。
「早すぎる終活」には要注意です。
例えば、
- 後悔するかもしれないこと
- 失敗しやすい点
- 余計に手間がかかること
など、デメリットについても見ていきましょう。
50代で始めるデメリット① 制度や手続きが変わってしまうかもしれない
老後の私たちは、様々な制度や手続きのお世話になります。
医療、介護、年金、税制、保険やローン、その他、法律など。
そうした仕組みを活用すればするほど、「豊かな老後」を効率良く実現できるでしょう。
しかし、緻密な計画や計算を重ねても、その前提となる制度が大きく変わってしまえば、大きな方針転換を強いられることになります。
例えば、年金が減額されたり、介護や医療の自己負担が増えたり…
首尾よく50代で終活を進めても、10年後の制度や手続きが、現行のままとは限りません。
あるいは廃止されたり、現在とは全く別の形になっている可能性も否定できません。
その際には、終活の何割かを「やり直す」必要が出てきます。
特に「マネープラン」については、大幅な見直しを強いられる例が少なくありません。
「早すぎる終活に潜むやり直しの手間」については、あらかじめ覚悟が必要です。
50代で始めるデメリット② 遺言書やエンディングノートは「更新」が必要
終活と言えばよく「エンディングノート」や「遺言書」が必須のツールに挙げられます。
実際に50代で作成を進めている方も多いのではないでしょうか。専門家も、
- 早めに準備しておくと気持ちがスッキリする
- 家族に迷惑をかけずに済む
- 「転ばぬ先の杖」「備えあれば患いなし」
などとアドバイスする例が多く、確かにその指摘は間違っていません。
しかし、遺言書やエンディングノートは、定期的な「更新」が望ましいとされています。
例えば、あなたの「気持ち」や「考え方」が変化するかもしれません。
「家族の要望」も随時、内容に反映する必要があります。
ですから、50代で完璧なエンディングノートや遺言書を作成しても、「10年後には役に立たない」という事態が考えられるのです。
終活において、遺言書やエンディングノートは必ずしも必要なものではありません。
デメリットを回避するために、
「あえて書かない」
「当面は作らない」
というのも、一つの方法ではないでしょうか。
50代で始めるデメリット③ 家庭環境や経済状況が変化する可能性
終活のモデルケースとなるのは、ごく標準的な高齢者。
しかし実際には、私たちは「千差万別の老後」を迎えます。
持病が悪化したり、介護が必要になったり、妻や夫に先立たれたり、はたまた投資で予期せぬ財産を手に入れたり…
すなわち、経済状況や家庭環境は、ほんの数年で様変わりする可能性が小さくありません。
50代で終活を始めても、老後の生活を予想するのは困難。
10年後には物価が上昇しているかもしれません。【経済状況の変化】
20年後には「退職は70歳」が当たり前の社会になっているかもしれません。【労働環境の変化】
家族があなたをどの程度サポートできるか(またはあなたがサポートするか)も、将来を見越して計画を立てるのは至難の業です。【家庭環境の変化】
「だからこそより計画的な終活が必要だ」と考えるべきでしょうか。
あるいは逆に「まだ終活には早すぎる」と考えるのが無難でしょうか。
その判断に「正解」はありません。
メリット、デメリットの両方をよく勘案してみましょう。
自身にとって無駄のない、「あなたの年齢に適した終活」を見定める必要があります。
- 50代の終活は、全体のアウトラインを描くにとどめる
- 詳細については60代~70代に詰めていく
そんな段階を踏んだ方法もまた、終活のやり方としておすすめです。
50代で終活を始めるメリットとデメリットまとめ
メリット
50代で終活を始めると金銭的に「お得」。
早ければ早いほど経済的なメリットは大きい
体力と気力をフルに活用できる。
家族のサポートがなくても、多くの終活を自力で進められる
約10年時間をかけて、計画的に終活に取り組める。特に女性は絶好のタイミング
※独身女性(おひとりさま)はメリットが大きい
デメリット
将来的に制度や手続きが変更されると、終活の一部を「やり直す」必要がある
遺言書やエンディングノートを定期的に「書き直す」手間がかかる
10年後~20年後の「家庭環境」や「経済状況」の変化を見越して終活を進めることは難しい
【50代で始めるべき終活の一覧】 ※2023年10月追記
「50代で終活を始めるメリットとデメリット」を踏まえて、「それでも50代で進めるべき終活の一覧」を下記にまとめました。
「やり直し」や「書き直し」の手間がかからない、すぐに役立つ終活のリストです。
- 不用品を処分していく「片付け」や「断捨離」
- 財産の「現状」を把握しておく(例えば老後の生活にいくら必要か「不足分」や「余剰金」を算出する)
- 余命宣告や臓器提供の意思表示
- 「誰に」「どこで」介護してほしいか決めておく(自宅か施設かを選ぶ)
- 緊急時の「搬送先」や「かかりつけの医師」を選ぶ
- 万が一の時の「連絡先」「呼んでほしい人」などを家族に伝える
- 終の棲家(介護施設や高齢者用住宅)を下見してみる
- 供養(葬儀や墓)に関する要望を家族に伝えておく(できれば書面に残す)
- 「終活年賀状」の作成(人間関係の断捨離)
詳しくは、下記もご覧ください。
⇒ 終活の始め方・進め方【やることリスト】30項目。何をいつから始めるべきか?
⇒ 年賀状じまい(終活年賀状)の文例50種類!失礼のない書き方【やめる年齢別】
◆ 執筆・監修/マイハピ 編集部
最終更新日:2023年11月18日
※「マイハピ」は、株式会社ユーテックの登録商標です【登録商標 第5811767号】
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