毎日の「疲れた」から考える「心の病気」とメンタルヘルス

2024.02.16
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毎日の「疲れた」から考える「心の病気」とメンタルヘルス

  • 何となく疲れやすい…
  • やる気が起きない…
  • 日々の暮らしに寂しさを感じる…

そんなあなたは「心が風邪を引いている」のかもしれません。

「心の病」というと大袈裟に聞こえますが、身体と心の健康は似たもの同士。

疲労感やモチベーションの減退は、ちょっとした「心の不調」によるところが大きいようです。

現代の暮らし、生活の中に潜む「メンタルヘルス」のリスクとは?

「がんばる人」ほど陥りやすい、つい見過ごしがちな「心の病気」について考えてみましょう。

マイハピ編集部2
この記事の執筆・監修マイハピ編集部
更新日:2024年2月16日

2009年に法人(株式会社ユーテック)設立
大手の広告代理店やSDGs関連企業、ITメディアとも提携し、「男女共同参画の実現」に取り組んでいます。
ひとりひとりの女性が自分らしく健康に安心して暮らせる社会の実現をめざし、調査・経験にもとづいた正しい情報を発信してまいります。
主な有資格者
・女性活躍マスター
・ファイナンシャルプランナー
・キャリアコンサルタント
・子どもの貧困専門支援員
・児童虐待防止支援アドバイザー
・心理カウンセラー
・個人情報保護士
・保育士
・美容師
・ビューティーアドバイザー
・ウエディングプランナー
・終活アドバイザー
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心の「疲れ」その正体は

心が疲れる原因

日本人は世界一「疲れた」という言葉を多用する国民だといわれています。

仕事が終わると「あ~疲れた」、休日は楽しいはずの外出先でも「疲れた疲れた…」。

口癖になってしまっている方も多いことでしょう。
疲れたという言葉には、様々な意味が含有されています。例えば、

こんなに頑張ったんだから、自分のことを「労わって」ほしい…

家族のために時間と労力を費やした自分の努力を「認めて」ほしい…

心身のストレスに「気付いて」もらいたい…

こうした「メッセージ」が、家族や友人の間で理解・共有されているうちは問題ありません。

「自分は疲れている」という状態は「受容」されるだけでも、その疲労感、ストレス、フラストレーションなどは幾分か緩和されます。

心身のトラブルに発展する可能性があるのは、周囲の「無関心」、または「出口の見えない疲れ」。
特に、

  • 疲れたと素直に「言えない人」
  • 疲れたと言う「相手がいない人」
  • 「生きること」そのもに対して疲れている人

は、ある日突然に精神的な「限界」を迎えたり、精神疾患、心身症などの「病気」を発症するリスクが高いようです。

疲れを感じやすい人と感じにくい人

疲れを感じやすい人・感じにくい人
「自分はすぐに疲れてしまう」という方は、対人的な場面で消耗してしまうケースが多いようです。

人と話すのがキツイ、会話を楽しむ余裕がない…

日常生活は「人間関係」なくしてあり得ませんから、対人的な疲労は「人生全体を覆う疲労感」といっても過言ではありません。

何気ないはずの会話で緊張してしまう…
ちょっとした「飲み会」や家族の「団らん」すら億劫…

そのように感じている人は、けして少なくありません。

とはいえ、一人でいると孤独感に打ちのめされそうになるし…
退屈でたまらないし…

板ばさみの状態で苦しんでいる方も多いことでしょう。

あなたの抱えている慢性的な「疲れ」は、心の発するシグナルかもしれません。

誰かに「認めてもらいたい」という、精神の「悲鳴」にも似た危険信号…

少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、日本人は「メンタルヘルス」に無関心な国民だともいわれています。

まずは自分の「心の病巣」がどこにあるのか、精神的にどのような「病態」に陥っているのか、冷静に分析することから始めてみましょう。

しかし一方では、毎日を快適に、楽しげに過ごしている人もいます。

「疲れた」と口にすることは滅多になく、人間関係から無用のストレスを感じることもない…

この「違い」はなぜ生まれるのでしょう。

その理由を考えることで、心の健康を取り戻し、メンタルの「疲れ」を解消するためのヒントを探っていきます。

メンタルヘルスと「理解者」の関係

実は病気かも?「プチうつ」治療の難しさ

実は病気かも?「プチうつ」治療の難しさ
うつ病をはじめとする「心の不調」を、単なる「甘え」だという人がいます。

「我慢」が足りない、「気合い」で何とかしろ…
日本ではこのような言説がまだまだ一般的に「通用」します。

さらに問題を複雑にしているのは、心の不調に悩んでいる当人も、「自分は我慢が足りない」、「頑張れば何とかなる」という風に考えがちなこと。

「身体の病気」と違い、「心の不調」には「一生気付かない」人も少なくありません。

長い間「診断」されることがなく、したがって「治療」の対象になることもない。

下手をすれば数十年という期間に渡って、メンタルを病んだまま一生の貴重な時間を費やしてしまう。

ここに問題の本質があるといっても過言ではありません。

例えば最近になって流行している「プチうつ」。いわば「心が風邪を引いた状態」です。

週末~休日は元気だけれど、平日は何もやる気が起きない、仕事を頑張れない。

単なる「疲れ」や「サボり癖」、「怠けている」ようにも見えるため、治療に取り組む人は少ないようです。

一見したところ「元気に見える」、「症状が軽い」という特徴があるからこそ、逆に問題の解決(受診の決断→治療)が難しいわけですね。

「心の健康」に欠かせない「理解者」の存在

「心の健康」に欠かせない「理解者」の存在
「疲れ」の原因が「軽微なうつ」だとするなら、発症の可能性は何に左右されるのでしょうか。

性格?
遺伝的な要因?

確かに「生まれつき」の傾向も影響するに違いありません。

しかし最も大きなポイントとしては「理解者の存在」が挙げられます。

人は誰しも、「理解されたい」、「共感を得たい」という欲求を持っています。

例えば仕事を終えて帰宅したある日。

もしあなたが「疲れた」という言葉を口にして、「じゃあ早く寝なさい」、「たまには有給でも取れば?」なんて言われたら、かえって腹が立つのではないでしょうか。

なぜならあなたはアドバイス(疲れを解消する方法)を求めているのではなくて、理解・共感を求めているから。たった一言、

大変だったね。お疲れさま

と言われるだけで、あなたの「疲れ」は大幅に緩和されるに違いありません。

自分の「疲れ」→「頑張りや努力」が認められる人、家族や恋人からこまめに「受容」されている人は、「心の健康」を高い水準で維持することができます。

したがって、「愚痴を聞いてくれる家族」や「悩みを相談できる友人」は、ときとしてプロのカウンセラー以上に有用な存在となります。

とはいえ、単に「家族がいれば大丈夫」、「結婚すれば問題が解決する」、「友達が多いから安心」と断言することはできません。

残念ながら、「理解力に乏しい両親」や「愚痴を無視する夫」は珍しくないのです。

ときには「疲れている」あなたに対して、さらなる負荷を強いる家族、かえってストレスを増大させるような友人関係に、嫌気が差すこともあるのではないでしょうか。

心を「労わる」、「疲れない」生き方のコツ

「一人」でいること「孤独」な暮らしに潜むリスク

「一人」でいること「孤独」な暮らしに潜むリスク
もちろん、すべての「疲れ」の原因が「プチうつ」だとは限りませんが、「理解者の欠如」が人生に影を落とすことは間違いありません。

一見したところは独身生活を満喫しているように見える人だって、「結婚願望」という形で「理解者を求めている」ケースは多いようです。

事実、未婚率こそ増加している昨今ではありますが、「結婚したい」という望みそのものは、現在も多くの男女が持ち続けています。

人間は社会性なくして生きられない存在です。

「私は一人でも生きていける」という人は、世間一般には「強い人」と見なされます。

実際、独立心に富み、自信に溢れた「キャリアウーマン」も少なくありません。

しかし、だからこそ「自分は大丈夫」と「油断」してしまう傾向が強いのです。

一人で快適に生きてきたつもりが、ある日突然に孤独感で打ちのめされ、はじめて自分の「弱さ」や「脆さ」に気付かされる…

特に40代以降になると、「中年の危機」や「更年期障害」なども相まって、精神の支柱が大きく揺らぐ女性が少なくありません。

乱れた生活習慣が心臓病や癌のリスクをを高めるように、「一人で生きる人生」は、目に見えない形で徐々にメンタルを蝕んでいきます。

日々「ゆるやか」に「つながる」暮らしを

日々「ゆるやか」に「つながる」暮らしを
日々の「暮らし」や「生き方」の中に処方箋があるとすれば、それは「ゆるやかなつながり」です。

ずっと一人でも大丈夫、なんて「慢心」せず、最低限の人間関係は確保しておくこと。

親兄弟、恋人、友達、親戚付き合い、職場でのコミュニケーション…
普段は面倒に思える関係も、「常識」くらいの水準で維持しておきましょう。

その中に「真の理解者」を見出すことは難しいかもしれません。

しかし、誰かと「つながる」ことさえできれば、精神面のリスクは必ずヘッジ(分散・回避)されます。

人間関係で消耗しがちな人は、「ゆるやか」な関係性、適度に「距離を置く」関係を意識してみてください。

このくらいの付き合いなら「疲れない」し「気楽」でいいな…
そう思えるような距離感。それが「ゆるやかなつながり」です。

ここでいう「つながり」は、必ずしも「身の周りの人間関係」に限定されません。

インターネット上の「友だち」、SNSの「つながり」から滋養を得ることだって十分に可能です。

忘れないで欲しいのは、「上辺だけの付き合い」にもそれなりの「効能」があるということ。

「ゆるやか」だからこそ摩擦が少なく、「つながる」からこそ社会的な欲求が満たされる…

メンタルヘルスを健やかに保つ「処世術」として、心に留めていただければ幸いです。

まとめ

日本人の「疲れた」は、心の発するシグナル

「疲れた」と言えない人、言う相手がいない人は、「心の病気」に陥るリスクが高い

「疲れ」の多くは人間関係に起因する

「プチうつ」をはじめとする「心の病」に対して、日本人は非寛容的

「心の病気」は症状が軽いものほど周囲の理解を得られず、治療が難しい(診断に至らない)

「理解者」の存在が「疲れ」を大幅に解消・緩和する(精神疾患の予防につながる)

「一人で生きる人生」はメンタルを病むリスクが高い

「ゆるやかなつながり」でリスク回避を。たとえ「理解者」は得られなくても、大きなメリットがあるはず

◆ 執筆・監修/マイハピ 編集部
最終更新日:2024年2月16日

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