もっと理解したい… 理解されたい…「性格」や「個性」の活用術
- 本当の自分を理解してほしい…
- ありのままの姿を受け止めてもらいたい
人は誰しもそのような欲求と無縁ではいられません。
「自分を偽る」ことは、ストレスの多い生き方ですし、その先には悩みや不安の尽きない人生が待っている…
そのように考える方が多いようです。
しかし、そもそも「本当の自分」なんて実在するのでしょうか。
「他人から見える自分」
「自分がイメージする自分」
どちらも自分の一面には違いありません。
例えば「性格」。
職場での自分、家庭での自分、友人を前にしたときの自分…
それぞれに異なる性格(キャラクター)を使い分けていませんか?
そのどれもがあなた自身ですし、どのような性格も多少は「演技」によって成立しています。
このように考えてみると、「本当の自分」の曖昧さ、不明確な部分も見えてきます。
もう一つ、最近では「個性」として「自分のオリジナリティ」を重視する傾向が顕著になっています。
いってみれば、これも「ありのままの自分でOK」という、一つの価値観に他なりません。
「個性を活かす」、「個性的な発想」なんて職場や学校では美辞麗句のようにもてはやされていますが、ここでいう「個性」とは、「社会の役に立つ資質」のこと。
単に「長所」を意味しているに過ぎないのです。つまり、
個性を活かす = 長所を活用する
個性的な発想 = 優れた発想
という風に言い換えることができます。
一方で、私たちは自分の短所・欠点なども含めて「個性」として捉えていますから、社会で受容される「個性」との間にはかなりの「ズレ」が生じています。
以上のように、今回は少し懐疑的な視点から「性格」や「個性>」について考えてみましょう。
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性格・個性の正しい考え方
自分は○○な人間と決めつけない
自分が思い描く「自分のイメージ」と、他人が見ているあなたの人物像は、必ずしも一致しません。
そんな状況の中では、前者が「本当の自分」で、後者は「うわべだけの自分」として軽視される傾向があります。
しかし実際のところ、世間や社会で評価されるのは後者の自分=他人から見えるあなたであり、「本当の自分」を知るのはあなただけ(もしくは家族や恋人など親しい人間)に限られます。
そのギャップから様々な悩みや不満が生まれるわけですが、「本当の自分」とは一種の「理想像」なので、多くの人は自分の「本当の」性格や個性を変えようとしません。
ありのままの自分は尊く、唯一無二のキャラクターで、オリジナリティに溢れている…
そのように考えがちなのです。いわば「心のよりどころ」になっているわけですね。
しかし、そのように「決めつける」姿勢は、自分の可能性を大幅に狭めてしまう危険性をはらんでいます。
地味な人間だからオシャレする必要はない…
お喋りが苦手だから人前で話すことは控えよう…
頭が悪いから一生フリーターでも仕方ない…
本当にそうでしょうか?
他人から指摘されたあなたの性格、個性も「自分の一部」として柔軟に取り入れていけば、そこには新しい「発見」があるかもしれません。
「自分に対する自分の見方」には、必ず「偏見」が含まれているものです。
自分の性格や個性が、未体験・未経験の分野でどのように輝くのか。実際に「試してみなければ分からない」ことだって多いのですね。
「本当の自分」は曖昧な存在。だからこそ「過信しない」姿勢をおすすめします。
大切なポイントは「心地よさ」
「本当の自分が分からない」状態は様々な可能性に溢れていますが、不安定な状態でもあります。
私たちは何を基準に人生の一局面を選択し、日々の判断を下すべきでしょうか?
シンプルな回答としては、「心地よさ」、好き・嫌いといった「感情」が挙げられるでしょう。
もちろん、理性・お金・世間体だって大切なものに違いありません。
しかし、自分自身の「幸せ」を最優先に考えたとき、「心地よさ」や「感情」に勝る重要事項は存在しないのではないでしょうか。
できるだけ心地よい環境に身を置き、無駄なエネルギーは使わない。
好きなものには積極的にアプローチして、充実した体験・経験を重ねていく。
嫌いなものはできるだけ遠ざける。
そんなシンプルな生き方こそ、幸せへの近道ではないでしょうか。
ただし、「心地よさ」や「好き」・「嫌い」も、一度「試してみなければ分からない」ということをお忘れなく。
嫌いなもの、苦手なものを「食わず嫌い」で決めつけるのは、やはり避けるべきです。
未体験・未経験の分野には必ず「偏見」がありますから、まずは「試してみる」。
そして、自分の趣味・嗜好・スタイルを正しく把握してください。
そうすれば、あなたの個性やキャラクターは、「心地よい環境」で、そして「好きなもの」に対して、いっそう輝きを増すことでしょう。
「いいひと」を演じない生き方を
「いいひと」は人間関係で損をする
個性や性格(キャラクター)は、絶対的なものではありませんが、変えようのない部分もあります。
だからこそ、好き・嫌い・心地よさの対象は人それぞれ。
無理に自分を抑えて、嫌いなもの、苦手なものに近づく必要はありません。
人間関係にも同じことがいえます。
誰もが独自の個性や性格を持つ人間なのですから、気の合う人もいれば、何となく苦手な人もいます。
ところが、誰からも好かれよう(嫌われたくない)と、本来の自分を押し殺してしまう女性は少なくありません。
過剰に「いいひと」を演じてしまうわけですね。「八方美人」として振る舞えば、確かに人間関係の摩擦は減るかもしれません。
しかし、自分の性格や個性に蓋をすることで、人間関係に疲れ、大きなストレスを抱え込んでしまう方も多いようです。
さらにいえば、「いいひと」を演じる人生は、本当に好きな人、大切な人を遠ざけてしまいます。
あらゆる人に対して「平等」に接するあまり、「本当に価値ある人間関係」を充実させることができないのです。
一生の時間は限られています。
嫌いな人には近づかず、好きな人、気の合う人と過ごす時間を増やしたいものです。
プライベートでは「ワガママ」に
親しくない人間から嫌われても、あなたの人生にはほとんど影響がありません。
あなたの個性・性格を受け入れてくれない人間は、あなたにとって「相性の悪い人」です。
そんな人たちの前で「いいひと」を演じて、無理に好かれる(評価される)必要があるでしょうか?
本心を隠してエネルギーを消耗させてしまえば、個性やキャラクターを発揮する機会さえ失われてしまいます。
もちろん、職場や学校では、ある程度「演じる」姿勢も必要です。それは誰もがやっていること。
しかしプライベートでは、ありのままの自分、「素」のあなたをそのまま通すべきではないでしょうか。
自分にとって本当に大切なもの、価値ある人間関係や時間を守るためにも、エネルギーを浪費する「いいひと」の行動パターンは、意識して控えてみましょう。
他人に「媚びない」、「振り回されない」生き方こそ、あなた本来の個性や性格(キャラクター)が「活きる」人生です。
多少は「ワガママ」に振る舞ってでも、もっと楽しく、一人の女性として自立した人生を歩んでいきましょう。
まとめ
性格や個性は絶対的に許容されるべきものではない
あらゆる「性格」には「演技」が少なからず含まれている
「本当の自分」は曖昧な存在
社会的に求められている「個性」は、役立つもの、優れたものに限られる
主観的な「個性」は、短所・欠点などの受容を求める傾向が強い
自分がどんな人間か「決めつける」と、様々な可能性が狭まる
まずは色々なことを「試してみる」精神が大切そのうえで、自身の個性や性格を正しく把握する
基本的には好きなもの(人)、心地よさを優先して生きるべき
自分を押し殺して「いいひと」を演じない。「八方美人」はエネルギーの浪費
特にプライベートは「素」の自分で。より充実した人生を