内密出産とは? 出産や妊娠を「誰にも言いたくない」「言えない」人へ

- 妊娠したことを誰にも言えない
- 誰にも知られず出産したい
- 経済的に厳しいので、出産や子育てを第三者に支援してほしい
そんな困窮時の選択肢として「内密出産」が欧米諸国で増えています。
国内では唯一、熊本県にある慈恵病院が実施。
どのような制度で、どのように運用されているのか、詳しく見ていきます。

大手の広告代理店やSDGs関連企業、ITメディアとも提携し、「男女共同参画の実現」に取り組んでいます。
ひとりひとりの女性が自分らしく健康に安心して暮らせる社会の実現をめざし、調査・経験にもとづいた正しい情報を発信してまいります。
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目次
Q.内密出産とは?
誰にも身元を明かさず出産すること。
病院以外は、子どもの親が誰なのか、把握できない仕組みになっています。
国内では熊本の慈恵病院のみが対応しています。
※「赤ちゃんポスト」を国内で初めて設置した病院としても有名です
Q.費用はどれくらいかかる?
慈恵病院では、全ての費用を無料で対応しています。
ケースバイケースで、宿泊サービス(個室や食事)も無料で提供される例があるようです。
いずれにしても、利用者に金銭面の負担はありません。
Q.親や学校、子どもの父親にもバレない?
バレません。
個人情報は病院で厳重に管理されています。
Q.病院に相談すると、普通に生むように説得される?
病院側が「普通に生む」ように説得することはありません。
ただ、内密出産以外にも「誰にも言わず出産する」方法はあり、その選択肢を提示される可能性が高いです。
※医療機関や公的機関、NPOの支援を受けながら出産するなど
慈恵病院に寄せられる妊娠や出産に関する相談の件数は、年間約4000件。
そのうち実際に内密出産に至ったのは、約10例に過ぎません。
逆に言えば、大多数の女性は、
「内密出産しなくても問題を解決できる」
という事実があるようです。
Q.産んだ子どもの戸籍はどうなる? 国や自治体は、親が誰か知ってるの?
内密出産で生まれた子どもについては「両親ともに匿名」で出生届を提出します。
※「子どもだけの単独戸籍」という形になります
よって国や自治体に出産の事実を把握される事実もありません。
Q.子どもは「誰が」「どこで」育てるの?
出産後、子どもは乳児院に託され、特別養子縁組の対象になります。
そして里親が見つかれば、普通の家庭にごく近い環境で養育されます。
Q.将来、親の身元は子どもに明かされるの?
子どもが一定の年齢を迎えた時、
- 本人が出自を知りたいと希望している
- 産んだ女性が同意している
- 子どもや母親に危害が及ぶ可能性がない
上記の条件を満たす場合、病院は保管していた情報を開示する仕組みとなっています。
※国のガイドラインでは、女性の「個人情報の管理」、子どもへの「開示方法」など、各医療機関が決めるよう定めています
Q.「赤ちゃんポスト」との違いは?
主な違いは下記の通りです。
- 赤ちゃんポストは「子どもが生まれた後」に、親が匿名で託すための施設
- よって病院にも産んだ女性の身元は分からない
- 日本では、熊本県と北海道の2カ所に設置
Q.「匿名出産」との違いは?
匿名出産とは、家族や親、学校、子どもの父親などに加えて、
「病院にも身元を明かさずに出産できる」
仕組みや制度のこと。
日本では内密出産と同じく慈恵病院のみが実施しています。
Q.内密出産をしたいです。相談先は?
妊娠や出産に特化した相談窓口が用意されています。
まずはそちらを利用しましょう。
全国のにんしんSOS相談窓口
https://zenninnet-sos.org/contact-list
一般社団法人全国妊娠SOSネットワーク